ほやチンコ

<意味>

毎年春にマリンパル女川おさかな市場で開催される「ほや祭り」の企画のひとつ。パチンコに見立てた巨大なボードに、特産品であるほやを玉として投げ、ボードに書いてある個数のところで止まったらその数のほやが貰えるというもの。「ほやのパチンコ」を略して「ほやチンコ」と名付けられた。1回100円で最大5個のほやを獲得できるチャンスがある。一番下に落ちてしまっても2個のほやを参加賞としてもらえるため大変お得である。

毎回参加者の行列ができるほど人気の企画で用意されたほやが無くなり終了となる。

 

ほやチンコ

今回は「ほやチンコ」発起人の一人、マリンパル女川おさかな市場の理事長山田雅裕さんにお話を伺いました。

【ほやチンコが作られたマリンパル女川はどのような施設でしたか?】
 マリンパル女川はかつて町の中心にあった観光拠点で平成6年から運営していて、展示スペースの他、物産店15店舗とレストランが一軒入っていました。各店舗を組合員とする組織で運営しており、設立当時は新しいお店が町の中心に突然15店舗もできることになったので、私は方々に営業にいき町外から団体の観光客を誘致してお客さんを増やす努力をしてきました。その当時の施設は被災して壊れてしまったので、現在は場所を移し物販部門の6店舗で「マリンパル女川おさかな市場」として営業を再開しています。

【ほやチンコを考案された経緯をおしえてください】
 「ほやチンコ」は10年ほど前に考え付いた企画です。ある日の組合の定例会で毎月開くイベントの企画を考えていた時、1人の年配の組合員が「ほやのパチンコはおもしろいのではないか」と発言しました。他のメンバーはキョトンとした表情で特に取り上げる雰囲気ではありませんでしたが、私はその時、「なるほど!」と思いました。ネーミングも人目を引きそうで面白かったので「やろう!やろう!」と働きかけ企画を進めることにしました。早速、木工用の板をホームセンターで買ってきて、五寸釘を打ち込んで手作りで製作しました。

【町民の皆さんにとってほやチンコはどのような存在ですか?】
 最初に作ったほやチンコは木製だったこともあり数回使ったところで痛んでしまいました。2台目は造船会社に発注し、樹脂製で長持ちする本格的なものを作りました。この頃からとても人気が出てきて、大判振る舞いの赤字覚悟でやっているので毎回行列ができていました。一度仙台のお祭りへも出張したことがあり、この時にはメディアにも取り上げられました。ほやは養殖していますが、出荷できるまで育てるには丸3年かかります。震災後は平成26年5月にやっと3年ぶりのほや祭りを開催することができました。ほやチンコにも以前と変らぬ大行列ができたので、町の人も待ち望んでいてくれたのでしょう。

【これから町の復興が進んでいきますが、展望があれば教えてください】
 今のおさかな市場の施設は期限が来れば引っ越さなければなりませんが、まだ今後の組合がどうなるかということは決まっていな状況です。希望とすれば町の中心部に以前と同じように組合組織で施設を設けて運営したいと思っています。マリンパルの組合を21年間運営してきて女川の観光誘致に対しては実績があると自負しています。今後も町の皆様、観光に来られる皆様双方の役に立つことができればと思っています。
 女川は海にやられてしまった町ですが、やはり海で生きていくしかないんです。これからも海産物をメインに打ち出して町を盛り上げていきたいです。

ほやチンコ山田さん

マリンパル女川組合理事長
山田 雅裕さん

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