マスカー

<意味>

水揚された水産物を保存するための冷凍冷蔵施設である。1階は荷捌き室、2階に冷凍・冷蔵庫、3階に避難場所を設けおり、構造は津波の力を受け流すように設計されている。「2012年秋、女川にさんまの水揚げを」を合言葉に、水産の町の復興のシンボルとして計画された。この施設の事業費は、被災地の水産業復興のために設立された、「カタールフレンド基金」の助成金による。「MASKAR」の名は、潮の満ち引きを利用して仕掛けに魚を追い込み捕獲する、カタールの伝統的な漁法に由来する。自然の原理を利用し共存する。という古からの精神が、これからの津波対策に息づくようにというカタールの人々の想いが込められている。

 

マスカー

マスカーを管理する女川魚市場買受人協同組合の高橋さんにお話を伺いました。

【マスカーとはどのような施設でしょうか?】
女川魚市場買受人協同組合の冷蔵冷凍施設です。買受人協同組合とはどんな組織かといいますと、女川の魚市場で魚を買う権利を持つ業者の集まりのことで、主として町内の水産加工会社で構成されています。
水産業には冷蔵冷凍施設が切っても切り離せない存在です。買い取った魚や加工した商品を保管しておく場所として、どうしても必要になりますので。

【高橋さんがこちらで働くことになったきっかけを教えてください】
元々隣町の石巻市に住んでいましたが、大学を卒業する年に東日本大震災を経験しました。
自宅も被災し働き先が見えなかった頃、組合の方に声をかけられ就職を決意しました。学生時代から女川は何度も訪ねたことがありましたが、働きはじめてから改めて向き合った被災地としての女川は、元の姿が見る影がないほどの変わり様で大変ショックを受けました。しかし主要産業である水産業に自分も携わることで少しでも復興の力になれればという気持ちでした。
          
【女川にきてから知ったこの街の魅力を教えてください】
町民みんなの一体感があるところが魅力です。マスカーができたのは2012年秋頃ですので、私が買受人組合に就職したころはまだ事務所はなく、水産加工組合・商工会・観光協会がみな同じ仮設の事務所に集まって仕事をしていました。その時期に町内で活躍されている様々な方とよく顔を合わせていたので、なんとなく人となりもわかり、色々な場面で話が進めやすいと感じています。

【観光客の方へのおすすめを教えてください】
毎年9月に開催される「おながわさんま収穫祭」は町の大きなイベントのひとつですが、実は買受人協同組合で主催しています。前回(2014年)の収穫祭は焼きサンマだけでも6000尾を振る舞いました。また、箱詰めサンマも格安で販売しているので、毎回朝から長蛇の列ができます。
2015年からは電車の営業運転も再開するので町外からも多くの観光客に来て頂けることを期待しています。

マスカー高橋さん

女川魚市場買受人協同組合
高橋 直樹さん

女川町「震災復興のあゆみ」

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