おちゃっこ

<意味>

宮城県や秋田県で使われる方言。「おちゃっこ(お茶っこ)」とは簡単に言うと井戸端会議のこと。ご近所さんやお友達同士で集まり、お茶やお菓子をいただきながらおしゃべりをすることを指す。

 

おちゃっこ

町内で喫茶店のおちゃっこクラブを営まれている 岡裕彦さんにお話を伺いました。

【おちゃっこクラブができた経緯を教えてください】
 震災でたくさんの町民の家を失い、慣れない仮設住宅や親戚の家で暮らすようになりました。高齢の方が多く通う女川町地域医療センターの近くにおちゃっこできるスペースがあれば、気軽に寄れるし寂しさも感じないだろうと思ったのがはじまりです。女川町復興連絡協議会に働きかけて協力を得ることができ、震災から約半年たった頃にようやくオープンすることができました。
 名前を「おちゃっこクラブ」にしたのは、地元の人は「おちゃっこ」という言葉に親しんでいるので「おちゃっこクラブへ行きましょう」と誘われたら、ゆっくりと時を過ごしたいねという気持ちが伝わるんです。これが例えば「~カフェに行きましょう」だとニュアンスがなんとなく違ってしまうんですよね。

【おすすめのメニューがあるそうですが?】
 ひとつは私が18歳の頃から作っていて、日本ナポリタン学会にも認定されたナポリタンですね。これと女川カレーを半分ずつ盛った、通称「カレナポ」という裏メニューが地元の人に人気ですよ。
 もうひとつはソフトクリーム。これは食べるのに道具を使わないし、おしゃべりをする相手と目を合わせながら食べることができるので、実はおちゃっこには最適の食べ物なんですよ。おちゃっこクラブを作った時にも絶対にメニューに入れたかった一品です。

【今の女川にとっておちゃっこクラブはどんな場所ですか?】
 毎日めまぐるしく町の様子が変わっていくので、町の人達は常にいろんなことを考えながらエネルギッシュに活動しています。
 この店は当初、町民どうしのコミュニケーションを目的とした場でしたが、今では観光客、ボランティア、工事関係者もみんなで交流できる場所になってきています。いろんな人がおちゃっこしながら情報交換できるこの場所が、まちづくりを円滑に進めるための潤滑油の役割になっているんじゃないでしょうか。

【女川へ観光に来る方に岡さんおすすめのポイントを教えてください】
 何よりもまず、女川に来たら心地よい空気を感じて欲しい。海岸を見ながら大きく深呼吸をして欲しい。風を浴びてその中の潮の香りを感じて欲しい。それにつきます。
 女川の目の前の海はちょうど寒流と暖流がぶつかるポイントで豊かな海です。ほかの港町ともまた違った独特な香りを感じてもらえると思います。その後で地元の海で育った魚などの名産を食べて貰えたらなによりです。

岡夫妻

コミュニティハウス
おちゃっこクラブ
岡 裕彦さん(右)
  利恵さん(左)

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