ゆぽっぽ

<意味>

東日本大震災の津波で全壊したJR石巻線の終着駅であるJR女川駅に隣接していた温泉施設。入り口前広場には屋根つきの足湯があり、駅から出てきた通勤客や観光客を温めていました。町の復興を支援する世界的建築家の坂茂(ばんしげる)氏が設計した新しい女川駅と女川温泉ゆぽっぽの合築施設の建設工事が、平成27年3月の開業を目指して進められています。

 

ゆぽっぽ-1 ゆぽっぽ-2

旧ゆぽっぽの職員をされていた女川町教育総務課の阿部孝雄さんにお話を伺いました。

【阿部さんは旧ゆぽっぽにいつから携わっていましたか?】
旧ゆぽっぽが建設中の平成17年に町役場の担当部署に就いたのが始まりでした。その後2年間は町営の施設だったので直接運営に関わっていました。

【旧ゆぽっぽはどのような施設でしたか?】
まず、「ゆぽっぽ」という特徴的なネーミングですが、これは一般公募で決まりました。当時石巻市の渡波地区に住んでいた方の意見が採用されました。お湯の「ゆ」と電車を連想する「ぽっぽ」が組み合わされています。館内の特徴としては、「お座敷列車」という施設があり、実際の列車の内装を改築し座敷の休憩室として利用していました。浴室の中には信号機が設置されていて信号の色によって電車の発車時刻を知らせていました。発車時刻まで30分以上の場合は青、30分~10分前は黄色、10分以下は赤のように変わっていくシステムでした。
ルールにもいくつか変った特徴がありました。外出券を発行してもらえば、一時間の外出ができ、外に一度ごはんを食べに出かけてから戻って再入浴をすることもできました。館内から近隣の飲食店に出前を頼むこともできましたし、中にはそれぞれ漬物などを持ち寄っておちゃっこを楽しむ人もいました。朝から夕方まで過ごす人がいたほど、ゆったりとくつろげる空間でした。

【ゆぽっぽの営業再開を望む声は多かったでしょうか?】
町の内からも外からも再建を求める声があったように思います。長期間海に出ている漁師さん達からも港近くの温浴施設として重宝されていました。また旧ゆぽっぽの休憩スペースではフットマッサージの講習会など、よくセミナー等の催し物があったので、町内の交流スペースとして賑わっていました。
旧ゆぽっぽは町民みんなで作っている施設という印象がありました。寒い時期には足湯の周りに風をよける為の竹の囲いをボランティアの皆さんに作って頂いたこともありました。町民の皆さんにとっては生活に密着した愛すべき施設だったのでしょう。

【観光客におすすめしたいポイントを教えてください。】
女川の温泉は弱アルカリ性で、入るとお肌がつるつるになります。新しい温浴施設ができて多くの人に入って頂けるとうれしいです。

女川町教育総務課
阿部 孝雄さん

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