梶原千恵さん(中学校美術教諭)

03_梶原千恵さんの写真

中学校美術教諭

梶原千恵さん

梶原さんは、2013年8月から9月にかけて、「女川アートシーズン」を開催しました。女川町と交流のあるカナダを始め、国内外で活躍するアーティストが女川町に滞在しながら、住宅跡地などで、町民の皆様と交流しながら作品を制作するイベントです。国内外から12人のアーティストが参加しました。

町民の悲願である出島架橋をテーマとした「明日に架ける橋/武谷大介」の展示、2つの頭をもつ獅子舞の衣装の製作と演舞を行った「3人のための舞/デレック・リディントン」、町内各所で復興のために頑張って働く人を応援するチア・リーディングのパフォーマンス「チア・リーダー/カミーラ・シング」など、町内で多様なアート活動が行われました。女川町内の多くの方々にもご協力をいただいたそうです。

このようなアートによる活動を始めるきっかけとなったのが、支援物資で使用されなかった中古ランドセルを活用した「遠足プロジェクト」です。カナダ在住のアーティスト武谷大介さんとともに発案し、国内外70名以上のアーティストにランドセルをギャラリーに見立てた作品を制作してもらいました。2年間で日本国内10カ所、そしてカナダで巡回展示を行っています。プロジェクトは現在、アジアでさらに進行中だそうです。

梶原さんは、アートを通して、女川町がより魅力のある、人が集まる場になってほしいと考えています。アーティストは、土地のもつ魅力を引き立て、人を引きつける力があると言います。「アート作品は分からない」という声をよく聞きます。しかしアーティストと交流したり、一緒に制作に参加したりすることで、人間的な魅力に引きつけられたり、作る楽しみを味わうことができるそうです。

アートワークショップなどは一過性のイベントになってしまいがちですが、アーティストに女川に滞在してもらい、女川のための作品を作ってもらうこと(「アーティスト・イン・レジデンス」と言います。)を続けて、女川の人に楽しんでもらいたいし、外から来た人にもおもしろい町だと思ってほしいそうです。そのために、アート作品の情報発信などにも取り組んでいく必要があると考えています。町民の皆さんのご協力していただきながら、今後も継続的に開催し、広めていきたいと、アートに対する熱意が感じられました。

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